よくあるご質問 - ご家族や周囲の方へ

家族の聴力が落ちているようなのですが、聴力低下の目安のようなものはありますか?

聴力の低下は自分ではなかなか気付くことができないので、家族や周囲の方が日常生活の中で注意してあげることが大切です。
詳しくはこちらでチェックしてみましょう。

聴力が低下するとどんな問題がありますか?

聴力が低下するということは、単に小さな音が聞こえにくくなるということではなく、最も問題なのは、言葉が聞き取りにくくなるということなのです。
言葉が聞き取りにくくなると会話の内容がわからなくなってきます。そうなると人と話をすることや、外出したりすることが面倒になってきます。
そうした状況が進行すると、家に引きこもりがちになり、疎外感を感じるようになり社会から孤立してしまうようになります。

また、耳からの情報が脳に伝わりにくくなり、脳への刺激が減ってきてしまうので、認知症やうつ状態になりやすくなるという報告もあります。
難聴の問題はコミュニケーションの問題であり、本人だけの個人的な問題ではなく、社会全体にまで影響する問題だといえます。

聴力が低下してきた父親に補聴器を勧めたいのですが、どのように勧めればいいですか?

聴力の低下を自覚していない人は、補聴器は自分とは関係のないものだと思いがちです。
補聴器というとどうしても「お年寄りのもの」というイメージを持っているので、いきなり補聴器と言われても拒絶されてしまうかも知れません。
まずは、聴力の低下は加齢によって誰にでも起こる現象であることや、本人だけの問題ではなく、家族みんなの問題であることを理解してもらうことが第一歩でしょう。
やはり、一番影響力があるのは、心配してくれる家族の言葉なので、家族みんなで話し合う機会をつくるのもいいかもしれません。

補聴器をつけている人と話をする時に注意することはありますか?

補聴器をつけたからといって、聞こえが完全に元通りになる訳ではありません。
特に言葉を聞き取る能力が低下してしまっている場合は、補聴器をつけていても健聴者と同じように言葉が聞き取れる訳ではありませんので、周囲の人は話をする際に注意が必要です。
話しかける側が少し意識するだけで、聞き取る側はかなり楽になるものです。

【聴力が低下した人や補聴器をつけた人が聞き取りやすい話し方】

・顔を見て話す
・比較的ゆっくりと自然なメリハリをつけて話す
・単語単位、文節単位で区切って話す
・文の最後まではっきりと話す