補聴器と集音器の違いとは? 

補聴器と集音器の違い
どっちがいいの?

補聴器と集音器、見た目は似ていますが実は次のような大きな違いが4つあります。

1.機能面
2.安全性
3.一人ひとりに合わせる
4.アフターサポート

補聴器と集音器の違いを知って選ぶ

1.機能の違い

一般的に、補聴器は「聴力に合わせて足りない音を大きくする」
一方、集音器は「すべての音を大きくする」

聞こえにくくなったと言っても、女性の声が聞こえにくかったり、電話の着信音が聞こえにくかったり、
聞こえにくさは一人ひとり異なります。
そのため、聴力によって大きくするべき高さの音が異なります。
また大きな音をさらに大きくするとうるさく感じてしまいます、そのため大きな音は必要以上に大きくしないよう制限を掛けることも必要です。
以下図のように、補聴器はこのような目的の機器ですが、集音器の多くは音を一律に大きくし、大きな音もさらに大きくしてしまい、雑音がうるさい、ことばがきこえづらい、ということが起こります。
日本聴覚医学会でも、集音器は会話を聞くための機器ではありません、難聴の人が会話を聞くために使う携帯用の機器は補聴器とすることが薬機法で決められています、と謳われています。

2.安全性の違い

補聴器は医療用品、集音器は一般家電

補聴器という名称が使用できるのは、厚生労働省から正式に医療機器として認定されている製品だけです。
補聴器は薬機法で定められた管理医療機器なので、効果や安全性などについて一定の基準をクリアしています。補聴器を製造・販売するためには、製品自体と製品を販売する会社も認定を受ける必要があります。
また、消費者保護の観点から、販売活動、広告宣伝活動についての制約も受けています。

医療機器である補聴器は、医療の本質に直接関与する機器であり、その意味で集音器とは全く違う製品だといえます。

一方、集音器は家電製品なので、通販や家電量販店での販売されることが多いです。

3.一人ひとりに合わせる

使う人に合わせた調整

難聴の人に快適な聞こえを届けるためには、その人の聞こえの状態をしっかり把握し、聴力や聞こえに合わせてきめ細かく調整しなければなりません。
どんな音が聞き取りにくいのか、どのくらい増幅すると聞きやすくなるのか、どの程度雑音を抑える必要があるのか・・・。
管理医療機器である補聴器は、さまざまなニーズに応えられるよう、お客様に合わせてきめ細かく調整できる機能が搭載されています。

一方、集音器は既製品で、一般的にはお客様に合わせて細かく調整する前提で製造された製品ではありません。

4.アフターサポート

“購入して終わり”ではない聞こえの調整

補聴器は販売したから終わり、ではありません。
購入する際には、カウンセリングや聞こえのチェックを行い、聴力や聞こえの状態に合わせて補聴器の調整を行います。
また、購入後に聴力が変動したり、ライフスタイルが変わっても、再度調整を行いお客様ごとの聞こえに合った補聴器をつくり上げていきます。使い方の説明、メンテナンス方法、万が一の故障時対応や定期点検と、購入後もお客様に最適な聞こえのための改善を続けていくものです。

一方、集音器の多くは対面販売ではないので操作に関する不明点や故障時の対応でお困りになる方もいらっしゃいます。


補聴器と集音器の特徴一覧

補聴器と集音器|満足度の違い

補聴器の満足度は、集音器の満足度の3倍!!

集音器は補聴器と見た目も似ていて、テレビやインターネットで安く簡単に手にいれることができ、実際に効果を感じている方もいます。

しかし、”補聴器と集音器は同じもの”、という正しくない認識を持ったまま利用することで、効果を感じられないまま使用をあきらめたり、聴力のさらなる低下につながってしまうことは避けなくてはなりません。

一般社団法人 日本補聴器工業会の調査によると、「補聴器専門店で補聴器を購入者の満足度は、集音器や通販購入補聴器の満足度より高い」という結果が報告されています。

補聴器の満足度と影響因子について

補聴器と集音器は “似て非なるもの” ですが、その見た目から同じものと思われがちです。

「補聴器を使ってみたけど自分には合わなかった」方の中には、補聴器と思っていたものが実は集音器だった方も多くいらっしゃいます。

一般社団法人日本聴覚医学会のサイトには「集音器は会話を聞くための機器ではありません」と明記されています。

まずは、補聴器の効果と集音器の効果の違いを知ることが大切です。
集音器は音を大きくすることができますが、使用者の聴力に合った細かい調整はできません。

より良い聞こえのために補聴器をおすすめします。

聴こえの変化が気になったらいつでもブルームにご相談ください

専門の技能や知識を持った「認定補聴器技能者」が在籍し、設備などの一定の条件を満たしている「認定補聴器専門店ブルーム」。地域の耳鼻科医とも連携し、補助金や助成金のご相談も受けています。あなたの聞こえのパートナー補聴器専門店ブルームにお気軽にご相談ください。