ご自宅での音の響き方
きこえに配慮した住まいづくりでは、まず、部屋の中で音がどのように響いているかに目を向けてみましょう。
補聴器を使用していても、周囲の雑音や音の反響、話す人との距離、家具の配置などによって、会話の聞き取りやすさは変わることがあります。
たとえば、タイル張りの床や大きなガラス窓、物が少ない壁など、硬い面が多い部屋では音が反射しやすくなります。
一方、カーペットやカーテン、クッション、布張りの家具などは音の反響を抑えるのに役立ちます。
きこえに配慮した住まいづくりでは、脳や身体に余計な負担をかけることなく、必要な情報を得られる環境を整えることが大切です¹。
自宅でこうした環境を整えるには、家具や座席の配置、部屋のレイアウトなどを少し工夫することから始められます。
こうした素材を取り入れることで、部屋の中の音が響きすぎるのを抑え、会話を聞き取りやすい環境づくりにつながります。
また、家具の配置も大切です。向かい合って座ることができれば、声だけでなく、唇の動きや表情、しぐさなども会話の手がかりになります。
大がかりなリフォームをしなくても、部屋の音の響き方や家具の配置を少し見直すことで、ご本人にもご家族にも会話しやすい環境をつくることができます。
部屋ごとにできる、きこえの工夫
食事の時間は、家族との会話を楽しむ大切な時間です。一方で、キッチンでは換気扇や食器洗い、調理家電など、さまざまな音が発生します。
できる範囲で周囲の雑音を減らすことで、食卓での会話が聞き取りやすくなることがあります。
照明もコミュニケーションの大切なポイント
会話では、声だけでなく、相手の表情や唇の動き、しぐさなども大切な手がかりになります。
そのため、きこえにくさがある方との会話では、相手の顔が見やすい明るさを確保することも大切です。
特に、唇の動きや表情を手がかりにしている方にとっては、顔に影ができにくい照明環境がコミュニケーションの助けになります。
照明を工夫するときは、次のポイントを意識してみましょう。
調光機能のある照明や複数の照明を組み合わせると、時間帯や過ごし方に合わせて明るさを調整できます。
ご家族が話しかけるときにも、できるだけ相手の正面に回り、顔を見せてから話し始めることを意識すると、コミュニケーションを取りやすくなります。
暮らしをサポートする便利な機器
テレビや動画配信サービスなどの字幕機能を利用すると、音声と文字の両方から内容を確認できます。
※利用できる機能や必要なアクセサリーは、補聴器のメーカーや機種、スマートフォンなどによって異なります。
小さな工夫から始めてみましょう
きこえに配慮した住まいづくりに、必ずしも大がかりなリフォームが必要なわけではありません。
カーテンやじゅうたんで音の反響を抑える、テレビをつけたまま大切な話をしない、お互いの顔が見える位置に座る、照明を見直すなど、すぐに始められる工夫もあります。
ご自身のきこえが気になる方はもちろん、ご家族のきこえについて心配されている方も、お気軽にお近くのブルームへご相談ください。