片耳難聴とは、片方の耳だけに起こる難聴のことをいいます。もう一方の耳が正常、または正常に近い聴力であっても、日常生活のさまざまな場面で聞き取りにくさを感じることがあります。
例えば、
といったことがあります。
私たちは通常、左右両方の耳から届く音の情報を使って、音の方向や周囲の状況を把握しています。
しかし、片耳が聞こえにくい場合、頭が音を遮る「頭部陰影効果¹」によって、聞こえにくい側からの音が、聞こえる側の耳まで届きにくくなることがあります。片耳難聴の原因はさまざまで、突発性難聴や感染症、頭部外傷、聴神経に関わる疾患などによって起こる場合があります²。
CROS補聴システムは、聞こえにくい側から入った音を反対側の耳へ届けることで、片耳難聴による聞き取りをサポートする補聴システムです。
A:CROSはContralateral Routing of Signal の略称です。
特に片耳難聴の方のために設計されたもので、次の2つの機器をセットで使用します。
機種によっては、スマートフォンやテレビ用アクセサリーなどとの接続に対応しているものもあります。
CROS補聴システムは、一般的な補聴器と同じように耳に装着して使用します。
ただし、両方の耳のきこえが低下している場合は、通常の補聴器やBiCROS(バイクロス)が適していることもあります。
どの方法が適しているかは、左右それぞれの聴力や難聴の状態などによって異なります。
まずは耳鼻咽喉科を受診し、専門医に相談することをおすすめします。
聞こえにくい側からの音に気付きやすくなる
聞こえにくい側から話しかけられたときに、会話を聞き取りやすくなる場合がある
聞こえる耳を常に相手側へ向ける負担を軽減できる場合がある
小型で目立ちにくい機種もある
スマートフォンなどと連携できる機種もある
新しい聞こえ方に慣れるまで時間がかかることがある
ワイヤレス通信を使用するため、電池や充電の消費が大きくなる場合がある
左右それぞれの耳で音を聞く状態を再現するものではない
騒がしい環境などでは、効果の感じ方に個人差がある
A:聞こえる側の耳にも難聴があるかの違いです。
CROS(クロス)
聞こえにくい側のCROS送信器が拾った音を、聞こえる側の耳に装着した補聴器へ送ります。
BiCROS(バイクロス)
聞こえにくい側のCROS送信器から送られてくる音と、補聴器を装着している側の音の両方を、その方のきこえに合わせて増幅・音声処理します。
どちらが適しているかは、左右それぞれの聴力などを確認したうえで判断します。
A: いいえ。CROSは聴力そのものを回復させるものではありません。
聞こえにくい側から入った音を聞こえる耳へ届けることで、片耳難聴による聞き取りの負担を軽減することを目的としています。
そのため、会話や日常生活での聞き取りがしやすくなる場合がありますが、効果には個人差があります。
A:例えば、次のようなことで困っている場合は、CROS補聴システムが選択肢のひとつになることがあります。
ただし、CROS補聴システムが適しているかどうかは、左右の聴力や難聴の状態、生活環境などによって異なります。
まずは耳鼻咽喉科で難聴の原因や状態を確認し、そのうえで補聴器専門店などで相談することが大切です。
A:私たちは通常、左右両方の耳から入る音を使って、音の方向や距離、周囲の状況を把握しています。
そのため片耳だけで聞いていると、
と感じることがあります。