聞こえにくさは、本人だけでなく周りの人にも影響します。
配偶者や親など、家族のきこえについて
「少し気になるな」と感じたら、早めに話し合うことが大切です。
必要に応じて補聴器を利用するという選択肢もありますし、その効果を十分に活かすために家族の関わり方もとても大切です。
最近、
「テレビの音が大きい」
「聞き返しが増えた」
「会話を避けるようになった」
そんな様子が見られたら、次のポイントを意識してみましょう。
家族のきこえの変化に気づいたとき、次の課題はどう伝えるかです。
聴力低下はデリケートな話題なので、ためらいや心配を感じるのは自然なことです。 大切なのは、共感と思いやりを持って向き合うこと。
ここでは、聞こえにくさについて前向きに話し始めるための5つの方法を紹介します。
きこえの変化が家族全体にどう影響しているかを優しく共有しましょう。
日常生活で気づいたことを優しく伝え、お互いに気持ちを分かち合える場を作ることが大切です。
聞こえることで得られるメリットを伝えてください。
本人の趣味など、 ”好きなことをより楽しめるよ” などポジティブな内容がよいでしょう。
補聴器技術は、一人ひとりの生活スタイルに合わせて進化し、きこえをより自然に、快適に楽しめるように工夫されています。
「今の補聴器はとても便利で使いやすいんだよ」と安心できる伝え方を心がけましょう。
ためらいや不安を聞いてみましょう。評価したりせずにご本人の率直な気持ち、理想、期待などを聞いてあげてください。
ご本人の気持ちを理解することが、次のステップに進むきっかけになります。
家族がそばにいることで、本人も安心して相談できます。
また、普段の生活で気づいていることを、専門家に直接伝えられるのも大きなメリットです。
きこえの変化は、最初はつい軽く考えてしまいがちです。
「まだ大丈夫」「もう少し様子を見よう」と思ったり、聴力低下に対する偏見が行動を妨げることもあります。
補聴器の専門家に相談したあとでも、まだ不安が残る場合は、無理に急がせず優しい励ましの言葉をかけて支えてください。
言葉に共感や思いやりがあるだけで、大切な人の気持ちは少しずつ前向きになります。焦らず、その人のペースに寄り添うことが、前向きな一歩につながります。