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難聴と平衡感覚の関係とは?

私たちは、きこえを通して周囲の状況を把握し、安全に行動しています。実は、難聴と転倒リスクには関連があることが報告されています。 きこえの変化に早めに気付き、適切に対応することは、安心して毎日を過ごすためにも大切です。
公開済み 2026-08-03,
更新 2026-08-03
読むのに要する時間 2
難聴
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きこえとバランスの関係

難聴と転倒リスクの関係をご存じですか?

「最近、少しふらつくことが増えた……」

そんなときは、原因の一つに耳の状態が関係している可能性があります。

きこえの状態を確認し、適切にケアすることは、安心して毎日を過ごすためにも大切です。

研究では、難聴と転倒には関連があることが報告されており、早めにきこえの状態を確認し、必要に応じて適切な対応を行うことが大切です⁴⁵。

耳の奥には、聞く働きだけでなく、体のバランスを保つための器官もあります。加齢による耳の変化は、きこえだけでなく、体のバランスにも影響を与えることがあります。

また、補聴器を使用することで、周囲の音や空間を把握するための手がかりを得やすくなり、平衡感覚をサポートできる可能性があります。

この記事では、きこえと平衡感覚の関係や、転倒リスクとのつながり、そして日常生活でできる対策についてご紹介します。

内耳は平衡感覚にも関わっています

きこえだけではない、内耳が担う大切な役割

内耳は平衡感覚にも関わっています。

内耳には、音を感じる「蝸牛(かぎゅう)」と、バランスを司る「前庭系(ぜんてい)」という2つの器官があります。³

内耳にトラブルや障害が生じると、きこえとバランスの両方に影響が現れることがあります。³

内耳は、頭や体の位置、動きを脳へ伝える重要な役割を担っており、例えば、歩きながらスマートフォンでこの文章を読んでいるときも、内耳は「今、体がどのように動いているか」という情報を脳へ伝え続けています。³

内耳は、音を感じるだけでなく、自分がどこにいて、どのように動いているかを脳へ伝え、方向感覚や体のバランスを保つ大切な役割も担っているのです。³

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きこえは体のバランスにも関わっています

  • きこえは、周囲との距離や方向、動きを把握するための大切な情報源です。

    十分な音の情報が得られないと、脳が周囲の状況を把握しにくくなり、体の動きやバランスが不安定になることがあります。 ³

  • 補聴器は、足音や車の接近など周囲の音を聞き取りやすくすることで、状況を把握しやすくなり、安全な歩行や体のバランスを保つ助けになる可能性があります。³
Widex hearing aids are best in class to relieve tinnitus

聴力低下が平衡感覚に及ぼす影響

難聴がふらつきや転倒につながることも

転倒は年齢を重ねると誰にでも起こり得るものです。大切なのは、その転倒が加齢や健康状態とどのように関係しているのかを知ることです。

難聴のある方は、会話や周囲の音を聞き取るために多くの集中力を使います。その分、バランスや姿勢を保つための注意力が減り、転倒リスクが高まる可能性があります。³

さらに、外出や人との交流の機会が減ることで、筋力やバランス機能が低下するケースもあります。³研究では、難聴と転倒には関連があることが報告されています。⁴ 

  • 難聴のある人は、そうでない人に比べて転倒リスクが51%高いという報告があります。⁵
  • 聴力が10デシベル低下するごとに、転倒によるけがのリスクが1.4倍に上昇するという報告もあります。⁵

年齢とともに高まる転倒リスク

転倒は、高齢者にとって決して珍しいことではありません。

世界保健機関(WHO)によると、転倒は世界における不慮の事故による死亡原因の第2位とされています。⁶


  • 世界では、毎年およそ68万4,000人が転倒により亡くなっています。⁶
  • 65歳以上では、毎年28~35%の人が転倒を経験し、70歳以上では32~42%に上昇すると報告されています。⁷
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補聴器と転倒予防

補聴器は転倒リスクの軽減につながる?

研究では、補聴器を継続して使用している人は、転倒リスクが低い傾向にあることが報告されています。²

補聴器は平衡感覚そのものを改善するものではありませんが、きこえをサポートすることで、日常生活をより安全で快適に過ごせる可能性があります²³

補聴器には、次のようなメリットが期待できます。

  • 周囲の音を聞き取りやすくなることで、周囲の状況を把握しやすくなり、体のバランスを保つための手がかりを得やすくなります。³
  • 聞き取りに必要な負担が軽減され、歩行や姿勢の維持に意識を向けやすくなります。³
  • 安心して外出できるようになり、活動量の維持につながる可能性があります。²
  • 高齢者では、屋内での転倒リスクの軽減につながる可能性があると報告されています。²

補聴器に内蔵されているマイクは、さまざまな方向からの音を捉え、周囲の状況を把握するための手がかりを得やすくします。³ また、足音や車の接近などの環境音にも気付きやすくなるため、安全な生活をサポートする可能性があります。

補聴器は、きこえを支えるだけでなく、安心して外出したり、大切な人とのつながりを保ったりすることにも役立ちます。

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転倒を防ぐ日常習慣

平衡感覚を保つためにできること

  • 定期的に聴力チェックを受ける。
  • 大きな音にさらされる機会が多い方や、騒音下で働く方は、早めに聴力測定を受ける。
  • 医師に相談し、平衡感覚を維持するための運動を日常生活に取り入れる

視力や血圧は定期的にチェックしていても、「きこえ」の状態は見過ごされがちです。年齢を重ねても安心して歩き続けるためには、日頃からきこえを意識し、定期的に聴力を確認することが大切です。

きこえのケアで健やかな毎日を

きこえの変化が気になったら、まずは現在のきこえの状態を確認してみませんか。耳鼻咽喉科への相談や補聴器専門店での試聴・相談が、快適な毎日への第一歩になります。

出典:

1 Journal of the American Geriatrics Society: Consistent hearing aid use is associated with lower fall prevalence and risk in older adults with hearing loss (14 June 2023): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37314100/

2 Healthy Hearing (13 May 2024): https://www.healthyhearing.com/report/53282-Explainer-how-hearing-balance-are-connected-auditory-vestibular

3 JAMA Otolaryngol Head Neck Surgery: Hearing Loss and the Risk of Falls: A Systematic Review and Meta-analysis: https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/article-abstract/2831342

4 National Library of Medicine (27 Feb 2023): Hearing Loss and Falls Among Older Adults in the United States: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3518403

5 World Health Organisation (26 April 2021): Falls: www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/falls

6 World Health Organisation (17 March 2008): https://www.who.int/publications/i/item/9789241563536

7 National Library of Medicine: Consistent hearing aid use is associated with lower fall prevalence and risk in older adults with hearing loss (14 June 2023): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37314100/

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