感音性難聴の原因は多岐にわたり、遺伝的要素と環境要素の双方が関与しています。原因によっては、片耳だけに起こることも、両耳で同時に生じることもあります。
この難聴は内耳(蝸牛)や聴神経の障害に起因します。具体的には、以下のような要因が挙げられます:
感音性難聴が疑われる場合は、総合的な聴力検査で難聴の程度やパターンを把握し、適切な治療プランを立てましょう。まずはオンラインきこえのチェックから試してみるのも効果的です。
原因によって、難聴の程度やパターンは異なります。高音域でより聴力が低下し、低音域に向かって改善していく「スロープ型」の傾向が見られることもあります。気導聴力検査(エアコンダクション) と 骨導聴力検査(ボーンコンダクション) を組み合わせて行うことで、外耳・中耳の障害があるかどうかを判別できます。
両検査の結果に差がなければ、音の伝達路に遮断がなく、内耳や聴神経の問題である「感音性難聴」が疑われます。
オージオグラム(聴力図) は、難聴の性質や重症度を把握するうえで非常に有用なツールです。適切な治療法を選ぶための大切な指標となります。
下図は感音性難聴の典型例です。赤い“O”が右耳、青い“×”が左耳の聴力を示しています。
多くの感音性難聴は徐々に進行しますが、ごく稀に「突発性感音性難聴」と呼ばれる急激な聴力低下が起こる場合があります。
*発症年齢*
通常50~60代に多いものの、全年齢で発症する可能性があります。
*早期介入の重要性*
発症から10~14日以内に適切な治療を開始できれば、聴力が回復する可能性が高まります。
*主な症状*