突発性難聴とは?
難聴は、時間の経過とともに少しずつ進行したり、外傷のあとに起こることが多いですが、突然、理由もなく聴力が低下することがあります。これを「突発性難聴(感音性突発性難聴:SSHL)」と呼びます。
突発性難聴は、多くの場合、早期に適切な対応をすれば改善が期待できます。発症からできるだけ早く治療を始めることで、聴力の一部、あるいはすべてを回復できる可能性が高まります。
説明のつかない急激な聴力低下を感じたときは、すぐに耳鼻科医にご相談ください。
原因
サインと症状
起床直後や、特に聞こえにくい側の耳を使おうとしたときに、聴力の変化に気づくこともあります。
突発性難聴は、急な聴力低下に加えて、さまざまな症状を伴うことがあります。たとえば、発症前に耳の中で「ポン」と音がしたり、耳が詰まったように感じたり、耳鳴りやめまいが生じたりすることがあります。これらは突発性難聴の明らかなサインです。
多くの場合、突発性難聴は片側、つまり片耳だけに起こります。
耳を健康に保つために
突然の難聴は、とても不安を感じる出来事ですが、なかには予防できるケースもあります。
主な原因とされる 内耳の損傷 や 血流の障害(循環障害) は、次のような方法でリスクを減らすことができます。
コンサートの大音量やイヤホンでの強い音楽、また工事や建設現場などの大きな騒音に長時間さらされると、少しずつ聴力に負担をかけ、将来的に聞こえを損なう可能性があります。
リスクを減らすためには、大きな音の環境にいる時間をできるだけ短くすること、そして必要に応じて耳栓などの耳を守る道具を使うことが大切です。
対処
突発性難聴の原因は多くの場合はっきりせず、治療が難しいこともあります。一般的には、炎症を抑え病状を改善するために コルチコステロイド が処方されることが多いです。
また、感染が原因と分かった場合には、抗ウイルス薬 や 抗生物質 が有効となることもあります。
さらに、専門家や医師が、原因となっている可能性のある薬の見直しや中止を提案する場合もあります。 突発性難聴の原因や治療法は人によって異なるため、具体的な対応は一人ひとりに合わせたプロセスとなります。
突発性難聴の原因は不明なことが多いのですが、いくつかの要因が関与していると考えられています。 主なものとしては、
突発性難聴の影響は、原因や治療を始めるタイミングによって大きく異なります。
突発性難聴の治療は、その原因によって異なりますが、特に原因が特定できない場合には コルチコステロイド が最も一般的に用いられる治療法です。
そのほか、原因が明らかな場合には以下のような治療が行われます。
感染症 が原因の場合:抗生物質
ウイルス が原因の場合:抗ウイルス薬
自己免疫疾患や耳に影響を与える薬、循環器系の疾患 が関わっている場合:医師や専門家が最適な治療法を判断
突発性難聴は一人ひとり原因や症状が異なるため、まずは耳鼻科医や専門家に相談し、適切な治療方針を決めることが大切です。
片耳でも両耳でも、きこえが突然低下した場合は、緊急の対応が必要 です。治療を始めるのが早ければ早いほど、きこえを一部またはすべて回復できる可能性が高まります。
きこえが急に低下した、あるいは1〜3日かけて急速に低下した場合は、できるだけ早く耳鼻科医の診察を受けてください。
突発性難聴の長期的な影響については、まだ十分に解明されていない部分もあり、さらなる研究が必要です。
ただし、突発性難聴の再発はまれ とされています。まれに再発する場合でも、同じ耳に起こることもあれば、反対側の耳に起こることもあります。