両耳が影響を受けている場合を「両耳難聴」といいます。
音の伝わり方に問題がある伝音性難聴、内耳や神経に原因がある感音性難聴、両方の要素が関わる混合性難聴があります。原因はさまざまで、軽度から重度まで幅があります。
両耳難聴になると、会話の理解が難しくなったり、音楽や環境音を楽しみにくくなったり、日常生活の活動にも影響することがあります。
左右が同じように進む「対称性」の場合もあれば、片方の耳の方が強く影響を受ける「非対称性」の場合もあります。 聞こえに不安を感じるときは、まず耳鼻咽喉科での診察を受けることが大切です。
耳の状態は人それぞれ異なるため、難聴の原因や進み方を特定するのは簡単ではありません。片耳だけか両耳か、突然起こるのか少しずつ進むのか、軽い不便にとどまるのか大きな支障になるのかも、人によってさまざまです。けれども一つ確かなのは、早めに問題を見つけることで、適切な対応やサポートにつながり、きこえの改善に役立つということです。
両耳の難聴かどうかわからない場合は、次のような兆候が見られます。
コンサートの大音量やイヤホンでの強い音楽、また工事や建設現場などの大きな騒音に長時間さらされると、少しずつ聴力に負担をかけ、将来的に聞こえを損なう可能性があります。
リスクを減らすためには、大きな音の環境にいる時間をできるだけ短くすること、そして必要に応じて耳栓などの耳を守る道具を使うことが大切です。
両耳の難聴に対する治療方法は、その原因によって異なります。場合によっては損傷を治すために手術が必要になることもありますし、耳垢の除去といった比較的簡単な処置で改善するケースもあります。
一方で、治療だけでは改善が難しい永久的な難聴には、補聴器の使用が効果的な選択肢となります。
最適な解決策を見つけるためには、まずは一度、 耳鼻咽喉科の先生にご相談ください。