聴力が低下している方と一緒に暮らしていると、 「ちゃんと伝わっているかな」と気を配る場面が増えてきます。
会話についていけなかったり、家族の集まりで話に入れなかったりすると、本人が「置いていかれたような気持ち」や、寂しさを感じてしまうこともあります。大切な人を支えたいと思う気持ちがあるからこそ、 知らないうちに家族のほうが疲れてしまうことも、決して珍しいことではありません。
こうした気持ちを無理に我慢せず、お互いの思いを認め合いながら支え合うことが、家族のつながりを大切に守ることにつながります。
聴力の低下のある人は、聞こえにくさが続くことで、心の状態にも影響が出ることがあります。
ここでは、代表的な例をご紹介します。
聞こえにくくなると、「ちゃんと話についていけるだろうか」「相手に迷惑をかけていないだろうか」 と、不安を感じやすくなることがあります。
特に、人が集まる場や会話のテンポが速い場面では、 聞き逃しや誤解が起きやすく、それがストレスにつながることもあります。
聴力の低下は、認知機能の低下と関連があることが、さまざまな研究で示唆されています。
音が十分に入らない状態では、脳は「聞き取ること」に多くのエネルギーを使うようになります。 その結果、ほかのことに集中しづらくなる可能性があると考えられています。
早い段階から聞こえへの配慮を行うことは、大切な家族が社会とのつながりを保ち、活動的な生活を続ける助けになります。
参照:難聴のサイン https://www.bloomhearing.jp/hearing-loss/symptoms/
聞こえにくさによる孤立感は、気分の落ち込みにつながることもあります。
実際に、聴力の低下のある方は、うつ状態になりやすい傾向があることが知られています。
だからこそ、家族とのつながりを保ち、気持ちに寄り添ったサポートを続けることが、心の負担をやわらげ、安心して日々を過ごすための大切な支えになります。
聴力の低下に伴い、耳鳴りが気になったり、周囲の音がうまく把握できなかったりすることで、不安や緊張が高まり、眠りが浅くなる場合もあります。
きこえの状態に向き合い、安心できる環境を整えることは、睡眠の質を保つことにもつながります。
聴力の低下のある家族がいると、同じ話を何度も繰り返したり、外出先で通訳のようにサポートが必要だったりと、知らず知らずのうちに負担が増えることがあります。
その積み重ねが支える側の家族も心の負担を感じやすくなります。
きこえの問題にきちんと向き合うことで、家族全体の心身の健康に良い変化が生まれることもわかっています。
【家族のつながりを保つための6つの工夫】
家族関係をより良く保つために、次のような工夫をとりいれてみてください。