Question 1

中耳炎

Accepted Answer

中耳炎は、中耳にウイルスや細菌が侵入して起こる感染症です。風邪やインフルエンザ、アレルギーなどによって副鼻腔が腫れ、中耳にも炎症が広がることが原因となります。これにより難聴が起こることがあります。

Question 2

耳の異物

Accepted Answer

子どもに多く見られることですが、耳に異物を入れて詰まらせてしまうことがあり、それが聴力に影響を与えることがあります。大人では、綿棒の先が折れて詰まったり、虫が耳に入ったりすることもあります。異物が原因で痛みや感染症が起こり、さらに難聴を引き起こす場合もあります。耳に異物が入っている疑いがある場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

Question 3

鼓室硬化症

Accepted Answer

鼓膜硬化症は、鼓膜が慢性的な炎症や手術、外傷などで硬くなってしまう状態を指します。これが原因で伝音性難聴になることもありますが、まったく自覚症状がないこともあります。手術で一部の瘢痕（傷跡）を除去できる場合もありますが、難しい場合は補聴器で対応することになります。

Question 4

小耳症と無耳症

Accepted Answer

これらは出生時から見られるまれな耳の形成異常です。無耳症は外耳がまったく存在しない状態、小耳症は外耳が部分的にしか形成されていない状態です。聴力への影響は状態の重さによって異なります。外耳の再建手術は可能ですが、多くの場合は子どもが成長してから行われます。

Question 5

鼓膜破裂

Accepted Answer

中耳炎や頭部等への衝撃により鼓膜に孔が空いた状態のことです。鼓膜が振動しにくくなるために、聞こえ方が悪くなります。：  頭部外傷 突然の大きな音/音響外傷 気圧の急な変化（例：飛行機の離着陸時）  通常は数週間で自然に回復し、聴力も元に戻ることが多いですが、重度の破裂では手術が必要になり、聴力の回復が難しい場合もあります。

Question 6

耳管機能不全（ETD）

Accepted Answer

耳管は中耳と上咽頭（喉の奥）をつないでおり、耳の中の圧を調整したり、中耳内の液体を排出したりする役割を果たしています。この耳管はとても細いため、容易に詰まってしまうことがあります。詰まりが起こると、難聴や耳の痛み、不快感を引き起こします。この状態を耳管機能障害（ETD）と呼びます。ETDの主な原因には、副鼻腔炎、アレルギー、風邪、高度の変化などがあります。これらによって起こる詰まりや難聴は、ほとんどの場合一時的です。

Question 7

耳硬化症

Accepted Answer

アブミ骨底が固定され、動きが制限されることで起こります。両耳共に発生する場合が多く、難聴は徐々に進行します。耳鳴りを伴い、30～40歳代の女性に多く発症します。

Question 8

腫瘍

Accepted Answer

耳や外耳道に良・悪性を問わず腫瘍などの異常組織が発生すると、聴力低下を招くことがあります。代表例として聴神経腫瘍があり、診断・経過観察・手術などによる医療的管理が必要です。

Question 9

耳小骨連鎖離断

Accepted Answer

これは、中耳内の耳小骨（音を伝える小さな骨）が分離してしまう状態を指します。 伝音性難聴の中では最も高度な聴力低下を引き起こします。難聴には多くのリスク要因や原因があります。気になる症状がある場合は、耳鼻科に相談することをおすすめします。

Question 10

加齢性難聴

Accepted Answer

最も一般的な難聴の原因は、加齢性難聴です。これは、内耳の有毛細胞が時間とともに劣化し、感度が低下することで起こります。加齢性難聴は通常、両耳で起こりますが、人によっては左右で聴力の差が出ることもあります。 このタイプの難聴はゆっくりと進行するため、多くの人はすぐには自覚しません。そのため、50歳を過ぎた方には、2年に1回の聴力検査をおすすめしています。 加齢性難聴の初期症状としては、高い音が聞こえにくくなることがあります。これは、たとえば女性や子どもの声のように高い音域の話し声が聞き取りづらくなるといった症状が表れます。

Question 11

心血管疾患と難聴の関係

Accepted Answer

内耳の有毛細胞や神経の感受性を健康に保つには、十分な血流が必要です。実際に、血流に関連するいくつかの健康状態が難聴と関連していると考えられています。
そのひとつが心血管疾患（CVD）です。現在のところ、心血管疾患が難聴を直接引き起こすという明確な証拠はありませんが、関連があると示唆する兆候はあります。Hull氏およびKerschen氏による2010年の研究では、CVDによって耳への血流が減少する可能性があると示されています。この血流不足が、内耳の聴覚系の一部における劣化や損傷の原因になると考えられています。
もうひとつ重要な関連疾患が糖尿病です。米国で1999年から2004年にかけて実施された「全米健康・栄養調査（NHANES）」に基づく研究（Bainbridgeら、2008年）では、糖尿病のある人は糖尿病のない人に比べて、約2倍の割合で聴覚障害を持つ可能性が高いことが示されました。この関連は60〜69歳を除くすべての年齢層で統計的に有意でした。
出典元:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20538964/（英語）

Question 12

耳の感染症（中耳炎など）

Accepted Answer

耳の感染症によって軽度から中等度の難聴が起こることはよくあります。多くの場合、この難聴は一時的なもので、症状が治まれば自然と回復します。しかし、重度の感染症では、永続的な難聴につながることもあります。感染症が治ったあとも聴力が元に戻らないと感じた場合は、精密な聴力検査を受けることをおすすめします。

Question 13

メニエール病

Accepted Answer

メニエール病は内耳の疾患で、めまいやふらつき、難聴を特徴とします。通常は片耳のみに発症し、年齢に関係なく誰にでも起こる可能性があります。この病気は慢性的なもので、症状が出たり治まったりを繰り返しますが、症状を軽減する治療法もあり、日常生活への影響を抑えることが可能です。難聴も同様に、症状の悪化とともに現れ、落ち着くと軽減します。

Question 14

遺伝による難聴のリスク

Accepted Answer

人によっては遺伝の影響を受けることがあります。つまり、生まれつき難聴の素因があったり、他の人よりも早い時期に難聴を発症したりする可能性があるということです。遺伝的な要因には、耳の発達に影響を及ぼす先天的な疾患や、若年性難聴の家族歴などが含まれます。
ご家族に難聴の方がいる場合は、早めにかかりつけ医にご相談いただくことをおすすめいたします。

Question 15

健康状態

Accepted Answer

特定の健康疾患（糖尿病、自己免疫疾患、がん、心血管疾患など）は、難聴のリスクを高めることがあります。

Question 16

年齢

Accepted Answer

年齢を重ねるにつれて聴力が変化するのは、誰にとっても避けられない事実です。
加齢による難聴は自然なことのひとつですが、徐々に起こる変化に注意を払うことが大切です。

難聴は年齢とともに増えていき、60〜70歳の方では約半数、70歳以上では約7割、80歳以上になると8割の方が影響を受けるといわれています。
これは、長年にわたる騒音の影響や、内耳の繊細な有毛細胞や神経が加齢によって変化していくことなど、複数の要因によるものです。
そのため、50代に入ったら2〜3年ごとに聴力検査を受けて、耳の健康を確認しておくことをおすすめします。

Question 17

大きな音（騒音）

Accepted Answer

私たちのまわりには、大きな音があふれています。たとえば、電車や車などの騒音、工事の音、コンサートの重低音などです。こうした音は一時的には無害に思えるかもしれませんが、繰り返し大きな音にさらされることで、聴力に悪影響を及ぼす可能性があります。もし現在、または過去に、大きな音に頻繁にさらされる職業に就いていた場合は、定期的に聴力検査を受けることをおすすめします。また、コンサートや花火大会、工事現場など、今後騒音にさらされることが分かっている場合は、耳栓などで耳を保護し、できる限り騒音への曝露を減らすことが大切です。そうすることで、将来の聴力を守ることができます。

Question 18

イヤホンの使用

Accepted Answer

100デシベル（dB）を超える音を１分以上浴び続けると、内耳の有毛細胞が損傷し、聴力低下が不可逆的になる恐れがあります。
聴覚に配慮して、音量を抑え、長時間の連続使用を避けましょう。

・使用時間を１日１時間以内に制限する
・音量は大きすぎないよう注意する

難聴の原因は?